勝手に感想文

映画、ドラマ、音楽、本の感想。それと自分語り... 今日も無駄に生きている。

✴︎美しき妖怪✴︎中島みゆき“歌をあなたに”✴︎

私は中島みゆきが大好きである。みゆき様への愛は変わらないが後期の作品はほぼ聴いていない。何でかな。初期・中期で満足したことと金銭的なものだ。

アルバム“LOVE OR NOTHING”以降聴いてみたり聴かなかったりあやふやだ。“短編集”はCDを買った。

当時から私は弱くてヘタレだったからみゆき様の曲に感情移入した。

曲に優越はつけがたいが1番よく聴いたのは“歌をあなたに”だ。みゆき様が私に歌ってくれているようで、私が私に歌っているようで、私が誰かに歌っているようで。そんな錯覚をした。

 

みゆき様の曲はYouTubeに厳しくストリーミング配信もされない。買うしかない(もしくは借りる?) 昔持っていたCDは売ってしまっていたので最近1枚中古で買った(中古ではダメだろうか)。

 

歌をあなたに(リマスター)

歌をあなたに(リマスター)

  • provided courtesy of iTunes

 

「私の声が聞こえますか」

みゆき様のデビューアルバム、“歌をあなたに”が入っている。聴いたのは10代の頃だったと思う。熱心に聴いたのが10代終わりでCDを集めていた。その頃もうこのアルバムの曲は古い感じがした。でも“歌をあなたに”につられて他の曲も聴いたのでこのアルバムが1番聴いたアルバムだ。別に凄い名作だと思うわけじゃない(“時代”が入ってるし名作だけど)。私的にはアルバムで名作なのは“寒水魚”、“生きていてもいいですか”、“臨月”だと思う。

 

動くみゆき様を見たことはない。肉眼で確認したいと常々思っているのだけれど実現はしていない。今、みゆき様を肉眼で確認するのは大変なことなのだ。お姿を目に焼き付けておきたいけれど、ひきこもりがちな生活をしていると例え肉眼で確認できる機会があったとしても、その場所まで行けるかわからない。何が邪魔をするかわからない。電車に乗るのがめんどくさくて怖い。みゆき様の周りには人だかりができてるだろう。かき分けねばならない。

それでも、みゆき様からは見えない場所であろうと同じ空気が流れる場所に一度くらいは潜り込みたい。一生に一度のチャンスもないとすれば生きてきた甲斐がないというものだ。

 

少しでも中島みゆきをかじったら“歌をあなたに”を聴いてほしい。まだまだ他にもいい曲はたくさんあるよと古参ぶったところで、私も新しい曲を聴かなくちゃダメだろう。

そうよ 目を閉じないで 明日を探すのよ
誰も助けはしないから あなたが探すのよ
あんまり 淋しくて 死にたくなるような日は
この手の中の歌声を 受け取って歩くのよ

私も歌は上手くないが、ときたま自分で歌っている。

自分の心に染み込ませるのはいいことだ。

 

そんなところで締めたい。